ツィマノウスカヤ亡命投獄の訳:ベラルーシはドーピング大国で独裁政権って本当?

東京五輪&パラリンピック

深夜に報道された東京五輪陸上の女子200メートル予選に出場予定だったクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手の亡命申請が話題になっていますね。

クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手選手は、

・自国ベラルーシの選手複数がドーピング検査を十分に行っていなかったせいで
・代わりに自分がリレーに出ることになった
・以上のことに対してコーチ陣を批判した
・そのせいで国家を批判したと自国メディアで報道され
・ベラルーシに帰ると投獄される危険がある

とのことですが

なぜベラルーシの選手(複数)が出場権がなくなってしまうような事態になったのか、
なぜベラルーシの多くの選手がドーピング検査をしていなかったのか

そこに疑問が湧きました。

クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手の今回の亡命事件の背景には、
・選手たちがドーピング検査をきちんと受けていなかった理由や
・ベラルーシの政権の背景を知る必要がある

と感じたため、今回の記事では

なぜベラルーシの選手たちがドーピング検査を受けていなかったのか
ということでベラルーシのドーピングに関する事項と、
ベラルーシが独裁政権であることとの関連性を分かりやすくご紹介(説明)したいと思います。

そして、その中でクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手の亡命の流れがよみとけるかと思います。

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ベラルーシはロシアと同じでドーピング大国?

https://www.ssf.or.jp/ssf_eyes/history/olympic/14.html

ベラルーシは大国ロシアの近国であるとともに、社会主義国(共和制)でもあります。(旧ソ連構成国)
ロシアといえばドーピング大国で、今回の東京五輪でも国としてのロシアの参加は認められていません。

2014年のソチ・オリンピックに参加したロシア人選手に関して、禁止薬物の利用を隠すためにロシアの国家ぐるみでドーピングの隠蔽工作があったとしてリオデジャネイロ・オリンピックからの除外を勧告。

https://www.spocafe.jp/spo-map/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF/6419/

そんなロシアと同じく、ベラルーシでもドーピングが横行しているようです。

しかも国家・組織ぐるみ。

時事通信社

後述するルカシェンコ大統領の独裁的な言動と、オリンピックにかける制圧的な力と国家のオリンピックへの入れ込み具合を見ると理解できます。

時代遅れにも感じてしまうぐらいの独裁国のようです。

2016年夏のロシアのドーピング問題は単に選手やコーチなどの利己的な欲望の表れに留まらず、国家によるスポーツ利用、為政者いせいしゃによる政治的な利用といってもいい。しかも、ロシアだけではなく、ケニアやブルガリア、カザフスタン、ベラルーシなどでも組織的なドーピングが発覚した

https://www.ssf.or.jp/ssf_eyes/history/olympic/14.html
ロシアのドーピング理由からベラルーシを知る

ロシアがドーピングに手を染めることになった理由

1991年のソ連崩壊(ベラルーシ国成立の年)に経済悪化や政治体制の混乱があり、国際的な地位も低下しました。スポーツ界でも資金不足や、選手養成体制の崩壊や人材流出も起き、スポーツでも不審となりました。

そんな中2000年、プーチン大統領が「強いロシアの復活」を掲げ、国家にとってスポーツが重要な役割を果たすとし、スポーツ選手の強化に取り組みだしました。ロシアはソ連時代にも東ドイツと並ぶドーピング先進国でしたが、プーチン政権から再び得意とするドーピングでスポーツ強国になろうとしているということなのだそうです。

経済的にも国際的にも暗い影を落とす旧ソ連国はなんとかしてドーピングをしてでも国家に花をもたせたいのでしょうか・・・

けれどもベラルーシでも選手への弾圧がつよく、政府への反発によりオリンピックへの参加権を奪われた選手も多いようです。

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ツィマノウスカヤ選手が投獄の可能性や亡命理由は?

ロイター通信によると、ツィマノウスカヤ選手はSNSで「(5日の)女子1600メートルリレー予選の参加に必要なドーピング検査を複数の選手が十分に行わなかったことで出場資格を得られず、自身がリレーメンバーに入れられた」とコーチ陣の不手際を批判した。すると1日、コーチ陣から荷物をまとめるよう指示され、空港に連れて行かれたという。ツィマノウスカヤ選手はロイター通信に「ベラルーシには帰らない」と話しているという。

猛反発したツィマノウスカヤは自身のインスタグラムでそのコーチ陣を批判。本国のテレビ局『ONT』がこの投稿を取り上げ、「彼女にはチームスピリットが欠けている」と断罪されてしまう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/24b6599ba81f38b8c975a72911c9a28a1f7f0a4f

すぐさまコーチ陣ほか関係者がツィマノウスカヤの部屋に押し寄せ、「いますぐ荷物をまとめて国に帰れ!」と強要。

https://news.yahoo.co.jp/articles/24b6599ba81f38b8c975a72911c9a28a1f7f0a4f

強制帰国の流れとしては、クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手がコーチ陣の不手際を

「先にインスタグラムで公表し、本国で怒りを買ったとみられる。」

とあり、クリスツィナ選手のインスタでの投稿が時刻では反社会的と断罪されているようですが、
なぜクリスツィナ選手がそこまでのことをしたのかと考えると、
もともとクリスツィナ選手がルカシェンコ政権に反発をいだいていてのことではないかと思われます。

先述の内容でもわかるように、ベラルーシではドーピングが横行しているようですし、
それをできるだけ隠蔽しようと国家ぐるみで対策していることも想像されます。

そんな中でコーチたちがドーピング検査のことをわかっていないわけがないのです。

ですのでベラルーシにとっては「ドーピング関連」について批判するということは、国家政権を批判することと変わりないのではないでしょうか。

以上のように考えるとクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手のインスタでの発信は亡命覚悟、といいますか、むしろ亡命を見越しての発信であった可能性すら出てきます。

そうでもないと、身の危険を伴うことをしてでもインスタで自分から先に発信するというメリットはないと思われます。(自国に対して身の危険を感じているくらいですから)

ですので、ルカシェンコ政権がいかに脅威で、いかに政権に対する不満を持たれているかが想像できます。

ツィマノウスカヤ選手が投獄されることで身の危険を感じ、自国をおそれているのは、そうなる可能性が高いからでしょう。他の選手もそのようにされた前例があるとしか思えません。

本国から帰国を命じられて拒否したベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)は日本時間1日夜、動画の声明で「国際オリンピック委員会(IOC)に支援を求める」と呼び掛けた。第三国への亡命を希望。母国で紹介されたインタビューでは「ベラルーシで投獄されるかもしれない」と訴えている。
「代表から外されるのは怖くないが、自分の身を案じている。(母国は)もはや安全ではない」と強調

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021080200079&g=int
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ベラルーシは独裁政権でルカシェンコ大統領は独裁者?

さらに、ベラルーシのルカシェンコ大統領は強権的で「欧州最後の独裁者」とも呼ばれています。

ルカシェンコ氏は7月29日、「どの国よりもスポーツに資金をつぎ込んでいるのに」と不満を爆発させた。ベラルーシの選手に関し、アフリカなどの選手と違って「飢えていない」と決め付け、ハングリー精神が足りないと持論を展開した。

 「(外国の選手は)五輪で勝てば何でも手に入るが、負ければパンを探し回らなければならないことを知っている」と言いたい放題だ。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021073100331&g=int

報道によると、柔道男子のトップ選手らが反政権派に同調したとして、代表入りできなかった。東京五輪のベラルーシ選手団は100人超だが、政権を支持しないアスリートも少なからず含まれるという。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021073100331&g=int

まとめ

オリンピックともなると、国際的な問題も絡んでくることは多々あり、それが普通かとは思いますが、選手自身から自国の現状を発信するような直接的な報道をみると、世界の問題を身近に感じます。

ウガンダ選手の逃亡でも日本がどれだけ恵まれた国なのかということも感じましたし、

政権が独裁でないだけ(陰謀論もあるかと思いますが)平和な国でよかったと、正直感じざるをえません。

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