こんにちは、DONです!
今日は柔道女子70キロ級で新井選手が金をとりましたね、おめでとうございます。
一方で新井選手と対戦したロシアのタイマゾワ選手も話題になっています。
新井千鶴vsタイマゾワの試合、正に「死合」だったな
— Daichael (@doubletornado) July 28, 2021
決着が付かず、2人ともフラフラになりながらも勝負は捨てず、最後も送り襟絞めを、タップせずに落ちるまで頑張ったタイマゾワに敬意しかない
柔らかい関節を駆使して技をすり抜けようとするタイマゾワ選手でしたが
最終的に襟締めでカクンと落ちてしまいました(気絶状態)
そんな危険と隣り合わせな試合を目の当たりにしたことから
柔道の格闘技としての殺傷能力や怖さを改めて感じました。
純粋にスポーツとして軽い気持ちで観戦していましたが
今回の新井選手とタイマゾワ選手の死闘を見て
以下の気になる点について調べて見ました!
・柔道で「落ちる」の意味は?どういうことを指している?
・柔道の試合中に気絶したりってよくあるの?
・柔道の試合中の死亡事故や障害事故ってあるの?
・柔道は殺人技?人を殺すこともできるスポーツ(格闘技)?
・柔道の黒帯や有段者は凶器とみなされる?警察への届け出は都市伝説?
今回の調べのきっかけとなった新井選手とタイマゾワ選手の死闘
まず、ニュースで流れたカメラワークでの様子がこちら
感動した!#新井千鶴#タイマゾワ
— briller (@brillertomiko) July 28, 2021
pic.twitter.com/WSvMWQGrej
この試合動画ではタイマゾワ選手のかおいろが見れませんが
以下のツイートの画像で、タイマゾワ選手の表情がよく見えます。
114 風吹けば名無し
— Hal (@papillon782) July 28, 2021
さっきの新井が腕決めた時あったけどあれってもっと力入れてたらへし折れてたよね?
あんなのアリなん?折れるまで我慢して審判が折れる前に止めた結果、ビデオ判定で一本無しとか
201 風吹けば名無し
タイマゾワ「叫んだけどまいったしてない」#東京オリンピック2020 #柔道 pic.twitter.com/l8YkWDzYoS
この映像を見ると、新井千鶴選手がタイマゾワ選手を即締めることができたのではないかと思えます。
ツイートのコメントにあるように、腕決めた時に折ろうと思えば折れたのではないかと感じますね。
これが試合ではなくリアルの実戦だったら新井選手はタイマゾワ選手の息の根を止めることもできたかもしれません。
送り襟締め、一本
— セイバー07 (@InfinityUBW) July 28, 2021
タイマゾワ、ダウン、
お互い勝ちへの気力
を出しきった素晴らしい試合
新井、決勝❗#柔道 pic.twitter.com/tq6HZzUI8p
試合終了後の伸びてるタイマゾワ選手の姿に唖然・・・
息を荒げる死闘を終えた後の新井千鶴選手の姿が試合の激しさや生死をかけた激闘であったことを感じさせます。
柔道の試合中でも落ちると死ぬ?死亡や障害・事故事例は?
では実際に、柔道で気絶(落ちる)して死に至ることもあるのでしょうか。
調べて見ると・・・ありました。
亡くなられた方のことを考えるとなかなか書きづらいところもありますが、
どうやら柔道では中学や部活動での死亡事故が多いようです。
しかも、いじめやリンチなどで柔道技を仕掛けられてなくなった学生さんの例でした。
いたたまれないですが事故例としてあげます。
(プロの大会での事故ではなく部活動の練習中の事故例)
2004年、中学校3年生だった三男は、顧問から乱取りを受けていた。全国大会で優勝経験のある顧問によって7分間ぶっ続けで投げ技をかけられ続けた。回転技が原因で脳の静脈が切断し、二度の締め技で気を失った。緊急手術を施したのち奇跡的に一命を取り留めたものの、脳に重い障害が残った。
https://toyokeizai.net/articles/-/364635
以下の引用は、正当な技が死亡につながる事例です。
柔道の部活動中に大外刈りで投げられ、死亡した中学1年の女子生徒(当時13歳)の父親が、過去に重大な事故も起きている大外刈りを小中学生には禁止すべきだったとして、全日本柔道連盟(全柔連)に3000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、福岡地裁であった。
https://mainichi.jp/articles/20190822/ddp/041/040/012000c
練習中の試合で無くなる学生が多い印象です。
体格差などを試合のように厳密に精査していないため起きた事故もあるようです。
群馬県館林市の市立中学校で5月に柔道部の練習中に3年生の男子部員(14)が同級生に投げられて頭を打ち、急性硬膜下血腫で意識不明の重体になったことが20日分かった。現在も意識は戻っていない。男子生徒は約160センチ・48キロで、相手は約175センチ・117キロ。市教委は事故の背景に体格差があった可能性もあるとみて、練習態勢に問題がなかったか調べている。
https://mainichi.jp/articles/20160721/k00/00m/040/092000c
こちらも学生の部内での試合事故です。
事故は、仙台市内の私立高校で起きた。亡くなったのは柔道部3年の男子生徒。県高校総体への出場者を決める部内の選考会で、試合に出ている最中の出来事であった。生徒は投げ技をかけた際に、バランスを崩して頭から倒れていき、頸椎と脊髄を損傷したという。すぐに病院に運ばれたものの、約2週間後に帰らぬ人となった。
yahoo news
感触としては、中高生の柔道での死亡事故や障害事故は、指導者の問題や、大会ではなく部内での練習試合や練習で起きている感じです。
しかも亡くなり方や事故の傾向としては頚椎損傷など、投げ技によるものや頭の強打などの事故が多いようです。
オリンピックでのタイマゾワ選手の気絶のように絞め技で落ちる場合は見当たりませんでした。
(絞め技もレフェリーの判断で、落ちるまで行くか行かないか、ありそうですよね。)
ちなみに柔道絞め技による死亡例や事故例があるかも調べて見ました。
当会では、指導者のかけた絞め技で死亡した子どももいる。息子も急性硬膜下血腫を発症する直前に、指導者から気管を絞める袖車絞めで2回も落とされている …
https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n410/n410022.html
この記事によると、絞め技により「落とされ」重度障害に陥ることがあるようです。
柔道における「絞め技」は、道着や帯を利用したりしながら頚動脈を強く絞めて脳を酸欠状態にして気絶させることをいいます。
柔道で落ちるとはどういうこと?落ちると死に至るのか?
このように、技の加減によって事故を通り越し殺人や重篤な事故となる可能性がある柔道ですが、
今回のタイマゾワ選手のように「落ちる」とはどのような状態を指すのか、調べて見ました。
柔道でいう「落ちる」とは、「絞め技で失神すること」をさします。
柔道での「落ちる」という状態は、酸欠状態を指しているそうです。人の体は頚動脈を圧迫されると、生存のために脳に送る酸素の量を減らして酸欠状態となるそう。
その状態だと脳の活動は停止しているものの、呼吸などは正常に続いているため、眠っている状態に近いといえるようです。そして、この状態で失神している場合には技を解けば数分で意識は戻るそうです。
今回のタイマゾワ選手もこのような状態だったのですね。
実際今回タイマゾワ選手は落ちた後も試合をし、勝って銅メダルを取っています。
けれども、そのまま技を解かずに絞め続けた場合には脳への血流が止まり死に至る危険性があるとのこと。また、気管を圧迫されて失神した場合には命にかかわる重篤な事故となるそうです。
ちなみに後日テレビにて、元柔道選手の溝口紀子選手がおっしゃってましたが、新井選手は、タイマゾワ 選手を落とした時、一瞬で襟を掴んでくるぶしで頚動脈を押させるという作業をしていたそうです。そうなると、タイマゾワ 選手もおそらく5秒で半落ちしていたのではないかとのこと。
半落ちしていたからタイマゾワ 選手もタップができなかったのでは?とおっしゃってました。(よいこは真似しないでくださいと言っていました)
柔道で落ちる技には「裸絞」「三角絞」などが有名ですが、「胴絞」は禁止技となっています。
相手を失神させる絞め技は、一歩間違えると致命的な事故にも繋がりかねない危険な技でもあります。
年齢にかかわらず禁止されている絞め技としては「胴絞」があります。
引用:https://sports-infoclub.com/judo-skills-faint/
理由は、パワーがある選手が胴絞をすると内臓破裂の危険性があるためです。
また、中学生以下は三角絞は禁止技で、使用したら反則負けとなっています。
「落ちる」ってどんな感じ?(落ちるまでの経過や体感)
落ちるまでの順番としては
https://sports-infoclub.com/judo-skills-faint/
①頭がボーっとしてくる
②体が痺れてくる
③意識がなくなる
脳が酸欠状態になって意識がなくなるので総じてあまり苦痛は感じないようで、視界が徐々に暗くなって眠りに吸い込まれるような状態のようです。
とのこと。なかなか聞き的な状況にも感じますが、タイマゾワ選手はしっかり息を吹き返し再び試合をされていました。
でも試合終了となった直後はぐったりしていてましたね。オリンピックのスタッフが駆け寄って解除していました、(その際足をあげる対処を取っていました)
オリンピックやでの柔道死亡事故例はある?
これまでオリンピックの柔道の試合での死亡例や、障害・事故事例はあるのか、調べて見ました。
すると、オリンピックでの柔道試合中の死亡事故はありませんでした。
他にもプロの大会での死亡事故はあるのか調べて見ましたがこれもみつかりませんでした。
このことからも、部活動における柔道に問題があることがわかります。
あとは、調べによると、海外での柔道の死亡事故はないようで、日本の中高で死亡事故が多いことが異様なようです。体育会系の文化が災いをなしているのでしょうか・・・
黒帯や有段者は凶器
ここまで見てきて、柔道の技は十分人をしに至らしめるだけの力がある格闘技ということがわかりました。そこで最後に気になるのは、柔道の黒帯や有段者自身が危険な存在として見られるのかどうか?という点です。
噂に聞く、「有段者は凶器と同じ」扱いになり、喧嘩をした際は銃刀法違反になるという点はどうなのでしょうか?
調べて見ると・・・
「黒帯を取ると、警察に登録される」「段位を取得すると、裁判時に素手でも凶器を所持していたとみなされる」(漫画『ホーリーランド』で同等の記述がある)という都市伝説が存在するが、これは事実ではない。
wikipedia
昔は武道の有段者になると警察署に書類を申請することを義務つけられていて、刀の登録書に似た感じのものを渡された時代がありました。そのころは喧嘩などをして捕まると銃刀法の扱いになると聞かされていましたが、今は段を取得しても警察は関わってこないので、そのような登録書は発行されません
yahoo知恵袋
ただ、武術、格闘技の有段者ともなると、相手を傷つけずに制圧する能力もあると考えられるので、喧嘩に積極的に武術を使った際にはそれを咎められる場合もあるかもしれない・・・そういった見方もあるようです。
まとめ
今回は、オリンピック女子70キロ級での新井選手とタイマゾワ選手の試合を見てわいた疑問を元に
・柔道で「落ちる」の意味は?どういうことを指している?
・柔道の試合中に気絶したりってよくあるの?
・柔道の試合中の死亡事故や障害事故ってあるの?
・柔道は殺人技?人を殺すこともできるスポーツ(格闘技)?
・柔道の黒帯や有段者は凶器とみなされる?警察への届け出は都市伝説?
について見てきました。その結果わかったことは
・柔道でいう「落ちる」とは、酸欠状態による意識不明の状態を指すということ。
・「落ちる」場合は、技を解放すれば数分後に意識が戻る。
・絞め技には禁止技もある。
・柔道によって死に至る場合がある。
・オリンピックや大会での死亡事例はない。
・柔道での死亡事例や事故事例は中高で多い。特に練習中や練習試合にて。
・柔道の黒帯、有段者は銃刀法にひっかかるというのは今はない。
以上がまとめとなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント