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大坂なおみ・なぜ罰金?会見拒否って違反なの?大会の規則と理由まとめ

スポーツ

大坂なおみさんが、記者会見を拒否したことが話題になっていますね。

記者会見を拒否した大坂なおみさんに大会側から罰金が請求されるとのこと。

いろんな方がこのことに対してコメントで「プロならば記者会見に対応するのは義務」、「プロとして」ということを言っていますが、

プロスポーツは観てくれる人がいてこそ成り立つもの。それを考えれば、取材拒否はするべきではない。彼女が選んだのは、本人も含めて誰も得しない選択だと思うな。

プロとして、会見拒否は情けないと思う。

マスコミの質問態度等は置いておいて、個人的にはプロなら会見に対応するのが義務とは思う。

義務だと思う・・とか拒否すべきでは無い、という意見はあっても、そもそもどうして会見拒否がダメなのか?スポンサーとの契約義務なのか、大会での義務なのか、テニスプレイヤーとしての義務や倫理の問題なの?など、なぜ記者会見拒否が問題なのか、わかりにくい部分がありますよね・・・

ということで、改めて

・なぜ記者会見拒否はだめなの?
・本当に違反なの?違反の元となる規則ってどんなもの?
・何に対する違反なの?スポンサー?大会?マスコミ?ファン?
どうして記者会見を拒否したら罰金を要求されるの?
・記者会見は規則でちゃんとした義務なの?

などの疑問に対して調べてみました!

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大坂なおみ選手の会見拒否と罰金制裁のあらまし

●5月27日 SNSにて記者会見拒否を宣言

女子テニスで、世界2位の大坂なおみさんは自身のSNSで、30日に開幕する4大大会、全仏オープン(パリ)の期間中、「心のケアを無視しているため、報道に関するいっさいの活動を行わない」と記者会見拒否を宣言し「アスリートのメンタルヘルスを無視している」と現運営体制を強く批判

●5月30日 宣言通りに1回戦終了後の記者会見を拒否(全仏オープンテニスFrench Open 2021)

●5月31日 1万5000ドル(約165万円)の罰金を科される

宣言通りに1回戦終了後の記者会見を拒否したことで、1万5000ドル(約165万円)の罰金を科され、このまま会見拒否を続ければ、大会から追放される可能性も。

…と言った一連の流れが話題になっています。

大坂なおみさんの記者会見拒否は実際に実行され罰金を課されることとなったのですが、そもそもなぜ記者会見拒否をしたことが罰金につながるのか、知らないと訳がわかりませんよね。

どんな契約でそうなるの?きちんと知らないと、スポンサーとの契約違反だとか、態度が悪いから罰金だとか、曖昧なことで理解してしまいます。

ですので、なぜ記者会見拒否が罰金となるのか、調べてみました。

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/61c7dee8aa75e55612fc0e89e3aefba6af909dea

大会には記者会見に関する規則と罰金があるのは常識

テニスの試合に関しては

・勝者が試合直後に行うオンコートインタビュー
・試合後あらためて両者がそろって行う記者会見がつきもの
・上記インタビューに応じない場合は罰金が課せられる

ということが常識的に知られているそうです。

恥ずかしながら筆者はそのような常識があるということを知りませんでしたので改めて突っ込んで調べると・・・

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テニスプロツアーにおける選手の義務として記者会見がある

テニスのプロツアーでの規則と罰金のシステム

テニスのプロツアーでは選手に大会期間中多くの義務が課されており、ファンサービスや報道陣に対する活動が細かく決められていて、それに対して違反すると罰金が科されるそうです。

そういった義務の背景にはプロの選手がファンやスポンサー、メディアなどに支えられているという考えがあるようです。

グランドスラム(4大大会)の言葉を借りると以下の言葉が参考になります。

グランドスラムの規則の核となる要素は、試合の結果に関わらずメディアへ対応する選手の責任や、自身の利益のために選手が負う責任

引用:https://news.tennis365.net/news/today/202105/131160.html

大坂なおみさんも重々分かった上で、利益よりも意見や問題定義を大事にしたのでしょうか。

世界で最も稼いでいる女子アスリートである大坂は、罰金を科せられることは覚悟の上で、「私が払う罰金がメンタルヘルスを支えるチャリティー団体に寄付されることを願っている」と話した。

引用:https://www.thetennisdaily.jp/news/grandslam/2021/0044894.php

(大会の運営側に支払われる罰金のため、大会の運営に使われることはあっても、メンタルヘルスを支えるチャリティー団体に寄付されることは無いようですが・・・・)

ひとまず、テニスのプロツアーではマスコミの会見対応が選手に義務付けられているのが当たり前のようです。

・大会に出る選手には会見の義務があり、規則に違反した場合は罰金がある
・会見が規則としてある理由は、選手がファンやスポンサーメディアに支えられているという点にある

グランドスラム・ルールブック(4大大会規則集)の規則

あらためて、具体的に、大会規則として会見義務がどのように記載されているのか調べてみました。

グランドスラム・ルールブック(4大大会規則集)の会見に関する規則と罰金
試合後「選手およびチームは、けがや身体的な理由ではない限り、勝敗に関係なく、可能ならば試合後30分以内に会見を行わなくてはならない。試合後に行う時間は、レフェリーおよび適当な理由がある限り、伸ばすことはできる」
開幕前「シングルスの本戦の選手は、大会開幕の2日前から、要請があれば、会見を開かなくてはならない
違反時罰金これに違反した場合は「最大2万ドル(約220万円)の罰金が科される」と規定がある

以上のように、4大大会にはしっかりと大会の規則・規定として、大会に出る選手には記者会見が義務づけられているようです。義務に添えなかった場合は罰金の規定があり、会見に応じないことは義務違反であることがわかります。

ですので、罰金を払えばいいという考えも違うということがわかりますね。

罰金が生じるのは、大会の規定や規則違反を犯したからであり、規定を犯すことは大会との契約やそもそも大会を無視していることになるようです。

しかしながら、やむをえず大会の規則にしたがえず、罰金をはらって会見を拒否するパターンも過去にはあったようです。

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過去における会見拒否をして罰金を払ったパターン

国名人物大会会見拒否状況罰金額
日本伊達公子94年2月の東レ・パンパシフィックオープン試合後の会見を拒否心身の疲労がピークだったため750ドル(当時8万2500円)
米国ビーナス・ウィリアムズ16年4大大会(全豪)会見を拒否1回戦で敗れ5000ドル(同約59万円)

伊達公子選手のように心身の疲労がピーク出会った場合と、ちょっと理由は不透明ですが、おそらく一回戦で敗れた際のメンタル面から会見を拒否した場合とで罰金額も全然違いますね!

けがや身体的な理由ではない限り、勝敗に関係なく、

とありましたので、やはり、基本的にはメンタルは関係なく、体が会見に応じられるかぎり会見をするのが義務のようです。

そう言ったことは大会に出る選手にとってはこれまで当たり前だったのでしょうね。

よほどメンタルがやられていない限り大会でプレーするイコール会見は必須ということですね。

それをあえて最初から拒否して大会に出るという時点で、その大会に出る権利や許可が降りないのでは・・・と普通に思いました。

拒否宣言をしていても、実際に拒否するかは会見の時にならないとわからないので大会に出ることができたのでしょうね。

大会側も選手の発言そのものが大会にそぐわない時点で注意勧告するなどしていたのでしょうか?
と、しらべると、どうやら大会側は大坂なおみ選手に話し合いの場を持つことを提案していたそうです。

罰金制裁に至るまでの大会側のアプローチ

しかしながら、記事を見る限り、大坂なおみさんは大会側とも記者側ともコミュニケーションをとることなく一方的な態度と発信しかしてなかったようです。

四大大会の主催者は30日に以下の声明を発表した。「何ができるかを理解するために彼女(大坂)と話そうとしたが失敗した大会側の義務を明確に提示し、問題に関する対話を提案するために書面を送った本日、大坂なおみは契約上のメディア義務を果たさないことを選択した。そのため15,000ドルの罰金も科した」

引用:https://news.tennis365.net/news/today/202105/131160.html

選手の視点を理解し、改善方法を見つけるには選手からの言葉が必要。グランドスラムの規則の核となる要素は、試合の結果に関わらずメディアへ対応する選手の責任や、自身の利益のために選手が負う責任」

引用:https://news.tennis365.net/news/today/202105/131160.html

まあ、大会運営側も、きちんと話をきいて問題に対して取り組もうという姿勢はあるようですね。

ただ、実際には対話になるのかは疑問です。伝統的な大会側と、1人の選手である大坂なおみさん、パワーバランスが悪すぎますもんね・・・

そういったこともあって、あえて問題になるような発信の仕方をしたのかもしれませんね。

いずれにしても、記者会見をうまく使って選手としてしっかりと公式の場で言葉を伝える必要はあったのかな、と個人的には思います。

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まとめ:DONの感想

ツイッターでは革新的なことを端的な言葉で言えても、言葉も少なすぎますし、一方的に呟くので両者の対話の体制が取れず、問題を解決するのにいい手段とは思えません。

問題を問題として大きくするためにとった行動であれば、たしかにそれは成功していますが・・・

この先どうなっていくのか、世間を巻き込んで問題に対する議論がいい意味で発展してくといいなと思います。

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